コロナ後遺症
ハイブリッド型
認知行動療法
プログラム(ADAPT)
ハイブリッド型
認知行動療法
プログラム(ADAPT)
コロナ後遺症は、COVID-19感染後も様々な症状が持続する病態で、身体症状の70-20%の方が何らかの症状を経験されています。特に疲労感、呼吸困難の症状(ブレインフォグ)、睡眠障害、うつや不安といった症状が、日常生活や社会生活に大きな影響を及ぼします。また、コロナ後遺症に対する治療法がまだ十分に確立されていないことから、症状とうまく付き合いながら生活していくことが求められています。
諸外国では、コロナ後遺症の方々の症状軽減と生活の質の向上を目指し、対面セッションとオンラインセルフヘルプを組み合わせたハイブリッド型の認知行動療法プログラムを開発し、効果が検証されています。ADAPTという名前の通り、個人に合わせた治療の提供を目指しています。このプログラムは既存のセッション(対面・オンライン)と組み合わせることで、より効果的な治療を提供することが可能です。
国内の研究では、オンライン形式の認知行動療法がコロナ後遺症に対する効果的な治療法であることが示されています。また、私たちの研究でも、コロナ後遺症の方々のために開発されたオンライン認知行動療法により症状の改善がみられることがわかりました。このプログラムは、コロナ後遺症の方々に対して症状の軽減と生活の質の向上を目指すことを目的としています。
目次
-
セッション
1(対面) (対面) 目標設定と方向づけ -
セッション
2(オンライン) (オンライン) 心理教育 -
セッション
3(オンライン) (オンライン) マインドフルネス -
セッション
4(オンライン) (オンライン) 行動活性化 -
セッション
5(対面) (対面) 中間評価とプログラム調整 -
セッション
6(オンライン) (オンライン) 問題解決技法 -
セッション
7(オンライン) (オンライン) 認知再構成 -
セッション
8(対面) (対面) まとめと回復維持
目標設定と方向づけ
プログラムの第一歩として、担当者と直接お会いして、あなたの現在の状況や困りごとについてお聞かせください。コロナ後遺症の症状は人それぞれ異なるため、あなた自身の体験や感じていることを丁寧に伺い、8週間のプログラムを通じて何を目指していくかを一緒に考えます。症状との向き合い方や日々の過ごし方について、無理のない現実的な目標を設定し、これからの道のりへの方向性を定めていきます。プログラム全体の流れもご説明しますので、安心してスタートできるようサポートいたします。
心理教育
- CBT
- コロナ後遺症
(前編) - コロナ後遺症
(後編)
コロナ後遺症について医学的知見をもとに、症状の特徴や頻度を理解していきます。なぜ倦怠感やブレインフォグが続くのか、PEM(労作後倦怠感)とは何なのか、これらの症状がどのように相互に関連しているかを詳しく学びます。不確実性の多い状況だからこそ、正確な知識が理解を深め、自分自身と症状への向き合い方を見つける手がかりになるかもしれません。動画では「できること」から「やりたいこと」への視点の転換についても触れ、回復過程を前向きに捉える新たな視点を一緒に考えていきます。あなたが経験されていることを、わかることもわからないことも含めて一緒に理解し、対処法を探していきましょう。
CBTパンフレットCBTに関するパンフレット(PDF)を
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コロナ後遺症について医学的知見をもとに、症状の特徴や頻度を理解していきます。なぜ倦怠感やブレインフォグが続くのか、PEM(労作後倦怠感)とは何なのか、これらの症状がどのように相互に関連しているかを詳しく学びます。不確実性の多い状況だからこそ、正確な知識が理解を深め、自分自身と症状への向き合い方を見つける手がかりになるかもしれません。動画では「できること」から「やりたいこと」への視点の転換についても触れ、回復過程を前向きに捉える新たな視点を一緒に考えていきます。あなたが経験されていることを、わかることもわからないことも含めて一緒に理解し、対処法を探していきましょう。
コロナ後遺症 パンフレットコロナ後遺症に関するパンフレット(PDF)を
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コロナ後遺症について医学的知見をもとに、症状の特徴や頻度を理解していきます。なぜ倦怠感やブレインフォグが続くのか、PEM(労作後倦怠感)とは何なのか、これらの症状がどのように相互に関連しているかを詳しく学びます。不確実性の多い状況だからこそ、正確な知識が理解を深め、自分自身と症状への向き合い方を見つける手がかりになるかもしれません。動画では「できること」から「やりたいこと」への視点の転換についても触れ、回復過程を前向きに捉える新たな視点を一緒に考えていきます。あなたが経験されていることを、わかることもわからないことも含めて一緒に理解し、対処法を探していきましょう。
コロナ後遺症 パンフレットコロナ後遺症に関するパンフレット(PDF)を
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※このPDF資料には、前編・後編の両方の動画内容がまとめて収録されています。
参考動画
認知行動療法の基本的な考え方と実践方法を分かりやすく紹介した入門動画です。
心の動きを「きっかけ・考え・気分・体の反応・行動」の5要素で整理し、それらのつながりを解説します。
マインドフルネス
「今この瞬間」に意識を向け、評価や判断をしないで受け入れる心のあり方を学びます。コロナ後遺症では体調の変化に敏感になりすぎて、症状のことばかり考えてしまうことがあります。マインドフルネスは、そうした思考に巻き込まれずに距離を取り、その瞬間の体験をありのままに経験する方法です。いくつかの瞑想の種類をご紹介しますので、自分に合ったやり方を見つけることから始めます。実際に取り組んでみて、うまく集中できなかったり注意がそれたりしても大丈夫です。焦らず、極端にならず、心が別のことを考えても気づいたときに戻ってくる―そのような気持ちで今この瞬間にいることを大切にしていきましょう。
マインドフルネスパンフレットマインドフルネスに関するパンフレット(PDF)を
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参考動画
考えや気分とのつき合い方に焦点を当てた、マインドフルネス認知療法の入門的な解説です。
無理のない姿勢で始められるように、椅子・床どちらでもできる瞑想の姿勢を紹介しています。
呼吸の瞑想:呼吸に意識を向けて「今この瞬間」にとどまる基本的なマインドフルネス練習です。
ボディスキャン瞑想:足先から頭まで身体の感覚に順番に注意を向け、リラックスと自己観察を深める練習です。
マインドフルな動き:ゆったりとした動きやストレッチを通じて、身体感覚に丁寧に意識を向ける練習です。
日常生活のマインドフルネス:食事や歩行などの日常動作の中で、その瞬間の体験に注意を向け続ける練習です。
行動活性化
- 行動活性化
(背景) - 行動活性化
(実践)
「なかなか動く気になれない」、「以前のように活動できない」と感じるとき、効果的なアプローチの一つが「行動すること」です。行動活性化は、運動を強いることではなく、あなたにとって満足感や達成感を感じられる活動に取り組むことです。この動画では、症状やエネルギーレベルに合わせて活動を調整する「ペーシング」を学びます。重要なのは、症状を避けるために活動を制限するのでなく、あなたが大切にしたい活動を無理のない範囲で継続することです。回復の道のりには波があり、長い目で見る姿勢を大切にしながら、あなたらしい活動を続けていく方法を一緒に見つけていきましょう。
行動活性化(背景)パンフレット行動活性化(背景)に関するパンフレット(PDF)を
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「なかなか動く気になれない」、「以前のように活動できない」と感じるとき、効果的なアプローチの一つが「行動すること」です。行動活性化は、運動を強いることではなく、あなたにとって満足感や達成感を感じられる活動に取り組むことです。この動画では、症状やエネルギーレベルに合わせて活動を調整する「ペーシング」を学びます。重要なのは、症状を避けるために活動を制限するのでなく、あなたが大切にしたい活動を無理のない範囲で継続することです。回復の道のりには波があり、長い目で見る姿勢を大切にしながら、あなたらしい活動を続けていく方法を一緒に見つけていきましょう。
行動活性化(実践)パンフレット行動活性化(実践)に関するパンフレット(PDF)を
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参考動画
行動活性化:心の状態と行動パターンに気づき、喜びや達成感を感じられる行動に置き換えていく方法を解説します。
中間振り返りとプログラム調整
プログラムの中間地点で、これまでの経験を振り返り、あなたの状況に合わせてプログラムを調整します。セッション2〜4で学んだ技法の実践状況や効果についてお聞きし、困ったことや疑問点にお答えします。また、あなたが特に困っている症状(倦怠感、抑うつ、不安、不眠など)に焦点を当て、残りのセッションをより効果的に進められるよう個別に調整いたします。一人ひとりの回復ペースは異なります。あなたのペースを大切にしながら、後半に向けて準備を整えましょう。
問題解決技法
日常生活で直面する困りごとを整理して、解決策を見つける方法を学びます。まず困っていることを書き出して、「なんだか大変」という感覚から具体的な問題に落とし込みます。次に、その問題に対して思いつくままの解決策をたくさん出してみましょう。この段階では頭の体操のような気持ちで、幅を持たせた案をできるだけ多く出すことが大切です。そして選択肢の中から、今の自分にできそうなものを選んで試してみます。小さな工夫を重ねることで少しずつ道筋が見えてくる、そんな取り組みを通して問題に向き合っていく力を一緒に育てていきましょう。
問題解決技法 パンフレット問題解決技法に関するパンフレット(PDF)を
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参考動画
問題解決技法:問題を明確にして段階的に解決していく、体系的なアプローチ方法を紹介します。
認知再構成
考え方のパターンに気づき、より柔軟で適応的な思考につなげる方法を学びます。コロナ後遺症を経験する中では、様々な考えが自然に浮かんできますが、時として一つの見方にとらわれてしまうことがあります。認知再構成では、そうした思考パターンに気づき、より現実的でバランスの取れた見方を見つけていきます。これまでのセッションで培ってきた「気づく力」、「振り返る力」、「工夫する力」を活かしながら、考え方の選択肢を広げ、気持ちが楽になり、症状への対処もより効果的になることを目指します。自分への思いやりを大切にしながら、あなたなりのペースで取り組んでいきましょう。
認知再構成パンフレット認知再構成に関するパンフレット(PDF)を
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参考動画
考えを工夫する(6つのコラム):苦しい時に浮かぶ考えを見つけ出し、考えの幅を広げてバランスよく捉える方法を学びます。
考えを工夫する(適応的思考の導き方):より柔軟でバランスの取れた考え方(適応的思考)を身につけるための具体的な方法を解説します。
まとめと回復維持
セッション6、7を進める中で、最後の対面セッションに向けて様々な考えや気持ちが浮かんでいるかもしれません。そうした気持ちも大切に受け止めながら、8週間の歩みを一緒に振り返ります。小さな変化や気づきも含めて、あなたが積み重ねてきた取り組みを確認し、学んだことを今後の生活にどう活かしていけるかを一緒に考えていきます。これからの気持ちとの向き合い方、あるいは工夫を続けていくための現実的な方法を一緒に見つけていきます。プログラム終了後も自分らしく歩み続けられるよう、一緒にその道筋を探っていきましょう。